懐かしいお菓子の年表|あなたと同い年はどの商品?

お菓子を食べていると、「これっていつから売っているのだろう?」と思うことがありますよね。

このようなときは、「懐かしお菓子部部長」兼「セブンスイーツアンバサダー」の僕が作成した「お菓子年表」を参考にしてみてはいかがでしょうか。

1913年以降に発売された今でも食べられる懐かしいお菓子を発売年順に並べています

さらに、リンクをたどればお菓子の詳細な情報もわかります。

お菓子が発売された年は、主に以下の方法で調べています。

発売年の調査方法
  • メーカーの公式サイト
  • お菓子に関する書籍
  • メーカーへ問い合せ

※このページに記載している発売開始年は目安とお考えください。試験販売した年を発売開始年とする、正式発売した年を発売開始年とするなど、いろいろな考え方があるようです。

SNSに「私は、このお菓子と同い年だ!」、「このお菓子ってあのお菓子と同じ年に発売されたんだ!」など投稿すると盛り上がるかもしれません。

それでは、お菓子が発売された年を見ていきましょう。

1959年までに発売された懐かしいお菓子の年表

ミルクキャラメルの画像

※出典:森永製菓株式会社|ミルクキャラメル

1959年までと聞くとかなり昔に感じますが、1950年代以前に誕生したお菓子の中にも現役で販売されているものはたくさんあります。

発売年順に並べると以下のようになります。

発売年 メーカー名 商品名
1913年 森永製菓 森永ミルクキャラメル
1922年 江崎グリコ グリコ
1923年 黄金糖 黄金糖
森永製菓 マリー
1924年 セイカ食品 ボンタンアメ
1926年 明治 ミルクチョコレート
1933年 江崎グリコ ビスコ
1950年 春日井 ちゃいなマーブル
1951年 不二家 ミルキー
アサヒ飲料 バヤリースオレンジ
オリオン ココアシガレット
パイン パインアメ
1952年 味覚糖 バターボール
森永乳業 牛乳プリン
1954年 不二家 パラソルチョコレート
丸川製菓 オレンジフーセンガム
1955年 共同乳業株式会社 ホームランバー
日清(旧シスコ) エースコイン
1957年 オリオン オレンジシガレット
1958年 森永製菓 エンゼルパイ
1959年 おやつかんぱにー ベビースターラーメン

最古のお菓子は森永ミルクキャラメル

最も古いお菓子のひとつが森永ミルクキャラメルです。

森永は創業元年(1899年)からキャラメルのばら売り、量り売りを始めたそうです。

バラ売り・10斤缶入りを発売したのは1904年のこと。

1913年に初めてミルクキャラメルの名称を使用しています

誕生から100年以上が経過していますが、森永ミルクキャラメルの人気は衰えていません。

森永メロンキャラメル、森永あずきキャラメルなどの新味が登場し、コラボ商品も次々と誕生しています。

ちなみに、「1粒300m」でおなじみの「グリコ」が誕生したのは1922年です

森永ミルクキャラメルの方が先輩なのですね(どちらも師匠クラスですが)。

1950年代は定番のお菓子が続々誕生

1950年代にはいると、現在でも支持されている定番のお菓子が続々と誕生します。

最初の当たり年といえそうなのが1951年

ミルキー、バヤリースオレンジ、ココアシガレット、パインオレンジといった実力派のお菓子が誕生しています。

いずれも、登場から70年近くたっているお菓子とは思えないですよね。

1959年にベビースターラーメンが登場している点も見逃せません

発売当初の名称は「ベビーラーメン」。

1971年に「スター」を加えて、「ベビースターラーメン」になりました。

こちらもかなりの歴史を有しますが、上手なリニューアルで若々しさ(?)を維持しています。

1960年代に発売された懐かしいお菓子の年表

チョコボールノイラスト

1960年代に発売されたお菓子のラインナップを見ると、1950年代以前に比べバラエティ豊かになった印象を受けます。

以下の年表を見てどのように感じるでしょうか。

発売年 メーカー名 商品名
1960年 森永製菓 ムーンライト
大和製菓 大和の味カレー
1961年 サンヨー製菓 モロッコフルーツヨーグル
明治 マーブルチョコ
1962年 不二家 LOOKアラモードチョコレート
松尾製菓 チロルチョコ
明治 アーモンドチョコレート
明治 ハイミルクチョコ
1963年 江崎グリコ プリッツ
カクダイ クッピーラムネ
1964年 カルビー かっぱえびせん
三立製菓 チョコバット
ロッテ ガーナミルク
1965年 カバヤ ジューC
三立製菓 源氏パイ
日清 ココナッツサブレ
ブルボン ホワイトロリータ
明治 チョコベビー
1966年 江崎グリコ ポッキーチョコレート
亀田製菓 亀田の柿の種
1967年 フルタ製菓 ハイエイトチョコ
明治 ストロベリーチョコレート
森永製菓 チョコボール
1968年 カンロ ナッツボンローストキャラメル味
ギンビス アスパラガス
フルタ製菓 わなげチョコ
1969年 サクマ製菓 いちごみるく
明治 アポロチョコ
森永製菓 ハイソフト
マスヤ おにぎりせんべい

駄菓子好きにはたまらない1960年、1961年

懐かしいお菓子の中でも駄菓子が好きという方が見逃せないのが、1960年、1961年ではないでしょうか。

1960年に「大和の味カレー」、1961年に「モロッコフルーツヨーグル」が誕生しています

子どもの頃は何も考えずに食べていたモロッコフルーツヨーグルですが、大人になると「あれは何を食べていたんだ?」となりますよね。

この点は、以下の記事で詳しく解説されています。

主な原料は植物油脂と砂糖とブドウ糖のようですよ。

もちろん、安全な食べ物なのでご安心を。

ちなみに、1964年にはチョコバット、1968年にはわなげチョコが誕生しています

1962年はチョコレート菓子の当たり年!?

次に、目を引くのが1962年ではないでしょうか。

1962年に誕生したお菓子
  • LOOKアラモードチョコレート(不二家)
  • チロルチョコ(チロルチョコ)
  • アーモンドチョコレート(明治)
  • ハイミルクチョコ(明治)

いずれも現役バリバリですよね。

駄菓子界の小さな巨人ことチロルチョコが誕生している点は見逃せません

ただし、誰もがイメージするチロルチョコの形(正方形)になったのは1979年です

発売当初のチロルチョコは三山の長方形でした。

50代の方は、もしかするとこちらの方が懐かしいと感じるかもしれません。

1969年はみんな大好きなあのお菓子たちが登場

1969年も1962年に劣らず魅力的な年といえそうです。

この年に、いちごみるく(サクマ製菓)、アポロチョコ(明治)、ハイソフト(森永製菓)、おにぎりせんべい(マスヤ)が登場しています

アポロチョコが発売されたことからわかる通り、1969年は人類が月面へ着陸(アポロ11号)した年です。

アポロチョコの三角形は、アポロ11号をイメージして生み出されました。

詳しい歴史は公式サイトで確認できます。

同じ年におにぎりせんべいが登場している点もポイントです。

日本的なお菓子ですが、息の長い商品になっています。

1970年代に発売された懐かしいお菓子の年表

ルマンドノイラスト

1970年代も魅力的なお菓子が続々と登場しています。

具体的に、どのようなお菓子が登場しているのでしょうか。

発売年 メーカー 商品名
1970年 亀田製菓 ソフトサラダ
名糖産業 アルファベットチョコレート
1971年 東ハト キャラメルコーン
森永製菓 小枝
1972年 カルビー サッポロポテト
東ハト オールレーズン
1973年 オリオン 梅ミンツ
コリス フエラムネ
東ハト ポテコ
森永製菓 ラムネ
1974年 江崎グリコ パピコ
ブルボン ルマンド
明治 カール
ロッテ 小梅
ロッテ クランキーチョコレート
1975年 カルビー ポテトチップス
明治 きのこの山
明治 チェルシー
森永製菓 ハイチュウ
1976年 亀田製菓 ハッピーターン
フルタ製菓 セイコヤチョコレート
ヤマザキナビスコ チップスター
1977年 ブルボン チョコリエール
ロッテ ビックリマンチョコレート
よっちゃん食品工業 カットよっちゃん
1978年 オリオン ミニコーラ
ギンビス たべっ子どうぶつ
ハウス食品 とんがりコーン
ブルボン バームロール
味覚糖 さくらんぼの詩
森永製菓 ポテロング
1979年 共親製菓 さんらんぼ餅
ブルボン ピッカラ
明治 たけのこの里
明治 ヨーグレット
明治 ヤンヤンつけボー
やおきん うまい棒
ロッテ パイの実

1974年は充実のラインナップ

1970年代は、毎年のようにロングセラーになるお菓子が登場しています。

特に充実している年が1974年です。

1974年に発売されたお菓子
  • パピコ(江崎グリコ)
  • ルマンド(ブルボン)
  • カール(明治)
  • 小梅(ロッテ)
  • クランキーチョコレート(ロッテ)

パピコ、ルマンドは個人的に大好きなお菓子なので、僕は当たり年だと思っています

ルマンドは新展開を見せていますよね。

ひとくちタイプやアイスクリームを派生商品として販売しています。

カールも注目したい懐かしいお菓子のひとつです。

2017年に西日本限定のお菓子になってしまいました

東日本にお住まいの方にとっては、特に懐かしいお菓子ではないでしょうか。

1975年組はお菓子界の黄金世代!?

スポーツの世界では、才能豊かな選手が集まった世代を黄金世代というようです。

お菓子界に黄金世代があるとすれば1975年かもしれません

1975年に発売されたお菓子
  • ポテトチップス(カルビー)
  • きのこの山(明治)
  • チェルシー(明治)
  • ハイチュウ(森永製菓)

いずれも誰もが知っているビッグネームですよね。

ちなみに、ポテトチップスはカルビーが元祖というわけではありません。

日本でポテトチップスの量産に初めて成功したのは湖池屋です

元祖の誇りは、湖池屋から発売されているポテトチップス「JAPAN PRIDE」のコンセプトから感じられます。

創業当時の想いを込めて、
まるで料理を作るように。

「新プライドポテト製法」で、また一歩、
理想のおいしさに近づきました。

老舗・湖池屋のプライドをかけた
本当においしいポテトチップスです。

「老舗」の一言が重いですよね。

ちなみに、ポテトチップスの歴史をさらにさかのぼると、フラ印(日本で最初に製造・販売)にたどり着きます。

参考(フラ印公式サイト):株式会社ソシオ工房|商品情報

1975年がなかったら、お菓子の楽しみは少し減っていたかもしれません

駄菓子界の生きる伝説・うまい棒は1979年に誕生

1979年も豪華な面々が誕生した年といえそうです。

1979年に発売されたお菓子
  • さんらんぼ餅(共親製菓)
  • ピッカラ(ブルボン)
  • たけのこの里(明治)
  • ヨーグレット(明治)
  • ヤンヤンつけボー(明治)
  • うまい棒(やおきん)
  • パイの実(ロッテ)

たけのこの里、パイの実と同じ年にさくらんぼ餅が発売されたことを知って、なぜか胸が熱くなりました。

時代に流されず王道駄菓子で勝負した共親製菓さんのセンスが好きです。

また、この年には駄菓子界の生きる伝説・うまい棒が誕生しています

うまい棒の再現度の高さには、毎回、驚かされますよね。

袋を開けてうまい棒をかじると、サラミ、コーンポタージュ、たこ焼き、明太子など、さまざまな食品と出会えます。

あらゆる食品を、10円で再現してしまう能力は脅威というほかありません。

1980年代以降に販売された懐かしいお菓子の年表

きこりの切株のイラスト

続いて、1980年代以降に発売されたお菓子をまとめて紹介します。

現時点ではデータが少ないので、まとめての紹介となることをご理解ください。

発売年 メーカー 商品名
1980年 明治 コーラアップ
明治 ハイレモン
1981年 赤城乳業 ガリガリ君
伊藤製菓 チョコチップクッキー
1982年 亀田製菓 こつぶっこ
森永製菓 おっとっと
1983年 味覚糖 おさつどきっ
森永製菓 パックンチョ
ロッテ チョコパイ
1984年 春日井 ミルクの国
湖池屋 カラムーチョ
ブルボン きこりの切株
森永製菓 ぬーぼー
ロッテ コアラのマーチ
1985年 チーリン プチプチ占いチョコ
ブルボン エブリバーガー
1986年 チェリオ ライフガード
亀田製菓 ぽたぽた焼き
フルタ製菓 どでかばーチョコ
ブルボン チョコあ~んぱん
1988年 宮田製菓 ヤングドーナツ
明治 果汁グミ
1990年 湖池屋 ポリンキー
1993年 おやつかんぱにー ブタメン
1994年 湖池屋 ドンタコス

グミの歴史は1980年のコーラアップから始まった

1980年代以降で注目するべき年のひとつが1980年です。

この年に発売されたお菓子はコーラアップ(明治)とハイレモン(明治)

あまり知られていませんが、コーラアップは日本初のグミと考えられています。

僕の記憶ですが、発売当時はそれなりに話題になりました。

子ども世代と大人世代で受け止め方に差があったように思います。

世代 受け止め方
子ども世代 ゴムのような不思議な食感と噛んでも失われないコーラ味の虜に。
大人世代 子どもたちがのどに詰めないか心配。

もちろん、時間の経過とともに、安全なお菓子として認知されていきます。

あの一口からグミの歴史が始まったと思うと少しうれしくなります。

氷菓界の生きる伝説・ガリガリ君は1981年生まれ

うまい棒が駄菓子界の生きる伝説であれば、氷菓界の生きる伝説はガリガリ君かもしれません。

ガリガリ君は1981年に誕生しました

大ヒットのきっかけになったといわれているのがパッケージの変更。

僕もこの戦略は大成功だったと思っています。

こう思う理由は、駄菓子屋でガリガリ君を初めて見かけたときに「なんだこの絵は?」と感じ購入を見送った覚えがあるから

今でも覚えているほどインパクトのあるパッケージだったので、子どもには少し怖いように思います。

1981年は、伊藤製菓のチョコチップクッキーが誕生した年でもあります

ミスターイトウのチョコチップクッキーといった方がわかりやすいかもしれませんね。

個人的に好きなクッキーなので、定期的に購入しています。

パックンチョはコアラのマーチの先輩

現在でも高い人気を誇るパックンチョは1983年に誕生しました

パックンチョを購入するときに目移りするコアラのマーチは、その1年後の1984年に誕生しています

どうでもいいことですが、パックンチョの方が先輩なのですね。

こんなことをいいだすと、「きのこの山は1975年、たけのこの里は1979年に誕生しているからきのこの山が先輩だ」などといわなければならないので、このあたりでやめておきます。

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1980~1990年代の湖池屋は輝いていた(今も輝いていますが)

1980~1990年代にかけて、湖池屋は個性的なお菓子を次々と誕生させています。

1980~1990年代に湖池屋が発売したお菓子
  • カラムーチョ(1984年)
  • ポリンキー(1990年)
  • ドンタコス(1994年)

どれも個性的なネーミングですよね。

個人的に最も衝撃を受けたのはカラムーチョです

カラムーチョが登場するまで辛いお菓子なんてなかったように思います。

僕の記憶の通り、カラムーチョ公式サイトには「辛い味のポテトチップスは他になかった」と記載されています。

1984年、カラムーチョは度重なる開発・研究の末、発表をいたしました。
現在ロングセラーの商品・「元祖!辛いポテトチップス」として多くの方にご愛顧いただいておりますが、発売当時は、辛い味のポテトチップスは他になく、なかなかお店に並びませんでした。

子どもにとってはかなり辛かったので、森田トミさん(ヒーおばあちゃん)のように「ヒーヒー」いいながら食べていました。

辛いけど美味しいからやめられないんですよね。

ちなみに、ポリンキーの「三角形の秘密」は今でも謎のままです。

発売年が不明の懐かしいお菓子

懐かしいお菓子の中には、独自調査をしても発売年がわからないものがありました。

発売年が不明の懐かしいお菓子は以下の通りです

発売年 メーカー 商品名
不明 菓道 キャベツ太郎
不明 菓道 玉葱さん太郎
不明 菓道 もろこし輪太郎
不明 菓道 酢だこさん太郎
不明 菓道 甘いか太郎
不明 菓道 蒲焼さん太郎
不明 菓道 ラーメン屋さん太郎
不明 菓道 焼肉さん太郎
不明 菓道 どんどん焼き
不明 菓道 BIGソースカツ味
不明 よっちゃんイカ食品工業 タラタラしてんじゃねーよ
不明 すぐる ビッグカツ スペシャルソース味
不明 東豊製菓 ポテトフライ
不明 丸川製菓 フィリックスガム
不明 チーリン 青りんごガム
不明 チーリン ボトルサワー
不明 春日井製菓 花のくちづけ
不明 春日井製菓 ゼリービーンズ
不明 江口製菓 コーラボール
不明 ジャック製菓 ヤッター!めん
不明 丹生堂本舗 コーラボトルグミキャンディー

キャベツ太郎を筆頭に、魅力的な駄菓子が並びます。

これらの発売年は調査中とさせてください。

「これは〇〇年発売だよ!」など情報をお持ちの方は、ぜひ教えてください!

懐かしいお菓子はコミュニケーションツールにもなります

大好きなお菓子がいつ発売されたかわかりましたか。

生活に必要な情報ではありませんが、いつ頃発売されたかわかるとなんとなく楽しいですよね。

友だちや家族に教えて、会話を盛り上げることもできます。

「このお菓子と同い年」など、情報を活用してみてはいかがでしょうか。


参考文献
・ザ・おかし:串間努,株式会社扶桑社,1996年
・ザ・駄菓子百科事典:串間努,株式会社扶桑社,2002年